2023年10月2日、ジャニーズ事務所の記者会見が行われた。その様子を中継していたNHKのカメラに、”指名NG記者”のリストを持って歩く人物が映っており、問題になった。
NGリストに掲載されていたジャーナリスト
尾形聡彦／望月衣塑子／本間龍／佐藤章／松谷創一郎／鈴木エイト
NGリスト作成・共有の経緯
FTIコンサルティング：9月7日記者会見・10月2日記者会見の運営を担当
9月7日記者会見終了後、FTIに複数の報道機関からフィードバックが寄せられる。
「不規則発言が多いので、もっとまともに質問ができる場を整えてほしい」 など
また、10月2日記者会見は2時間程度の時間しか確保できず、その中でジャニーズ事務所が再発防止策などを説明し、記者からの質疑に回答しなければならなかった。
これらのことから、FTIは質疑応答の進行をより秩序立てて進める必要があると考えた。
写真なし指名リスト
9月30日の打ち合わせでFTIが当日の段取りを説明すると、複数の打ち合わせ参加者から「不規則発言を繰り返す記者、司会者の指示に従わない記者についてはどのように対応するのか」と質問があった。
するとFTIが「指名候補記者リスト」及び「指名NG記者リスト」を配布。（それぞれに記者の所属と氏名が記載、顔写真はなし）
井ノ原快彦氏：「NGって何ですか、当てないとだめですよ」
FTI：「”NG”はあくまで”要注意”であり、発言順序を留意する必要があるという意味」
NGとされている記者についても時間の許す限り指名して質問に対応する方針に決定→FTIに対してNGリストに記載されている記者も指名するという指示がなされ、FTIもその指示を了解
写真あり指名リスト
10月2日記者会見当日、FTI担当者が”指名候補記者”及び”指名NG記者”のリスト作成（各記者の顔写真入り）
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コンビニで印刷
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印刷したものを司会者に配布、残りはFTI担当者が保管
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FTI担当者、FTIから業務受託したA社の担当者、A社から業務受託したB社の担当者が参加するLINEグループで共有
この写真あり指名リストは記者会見の直前にFTI担当者が独断で作成・共有したものである。
したがって、ジャニーズ事務所は写真あり指名リストの作成・共有に一切関与していない。
ジャニーズ事務所が指名NG記者も指名すべきであると打ち合わせで指示していたにもかかわらず、写真あり指名リストを作成したことについて、FTI担当者は「深く考えていなかった」と説明している。
NGリスト流出について
▲一部メディアに送られたメール
10月2日記者会見当日から4日朝までの間に、NGリストを加工した画像などが一部メディアに流出。
FTI側からリストが流出した事実は確認できなかったが、業務委託先「A社」の社員が心身の不調を理由に調査に応じず、スマートフォンなどのデータ提出にも応じていない。
また、「A社」の業務委託先である「B社」への調査では、当時の担当者17名のうち2名について、スマホの初期化・破棄、SNSアプリのアンインストール、PCの物理的毀損によりデータを十分に確認できていない。
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